ドイツのあるサイトに今週掲載された恐ろしく陳腐なレポートによれば,MicrosoftのWindows Updateサイトは基本的にスパイウエアであると主張している。多分,Windows Update機能が,ユーザーのPCにインストールされたソフトウエアの一覧情報をMicrosoftに送信しているからだろう。

 このレポートは,Microsoftが「Big Brother」(訳者注:国家による国民監視や情報操作をテーマにしたジョージ・オーウェルのSF小説「1984年」に登場する有名なスローガン『The Big Brother Is Watching You(大いなる兄弟があなたを見つめている)』を指している)のようにユーザーを監視している,という長年の関心事に触れている。そう信じるのは簡単なことであるが,明らかに真実ではない。

 だが,そのような理由で,MicrosoftはユーザーのPCにインストールされたソフトウエアの一覧を必要としているのだろうか? レポートが指摘するように,Windows Updateのプライバシに関する条項を読むと,このサービスは必要な修正モジュールを判別するために「あなたのコンピュータから,いくつかの構成情報を必ず収集します」を記されている。これはつまり,Microsoftが特定のサード・パーティ製アプリケーションに修正モジュールを適用しているかもしれないといいたいのだろうか?

 だが真剣な話,以前にも記事に書いたことがあるが,もう一度書こう。Microsoftは過去に悪いことを十分にしてきたので,われわれは因縁をでっち上げる必要などないのである。