WebブラウザのNetscapeが,もうアップデートされなくなるかもしれない。Netscapeの親会社である米AOLの内部メモによると,同社はNetscapeブラウザの開発停止を検討しているという。

 米MozillaNews.orgサイト(該当サイト)は,Netscapeの将来バージョンがおそらく(主にバグ修正を目的とした)「メンテナンス・リリース」中心になるだろうと報じている。これにより,Geckoブラウザ・レンダリング・エンジンやNetscapeブラウザ内部で動作する他の技術を開発しているMozilla.orgが,非公式にNetscapeを前進させる役割を果たす可能性もありそうだ。これからの成り行きはともかく,Netscapeの最近のリリース(Netscape 6.xとNetscape 7.x)は,実のところWebブラウザのMozillaを焼き直したものである。

 一方,AOLは秘密裏に「AOL Communicator」と呼ばれるGeckoベースの電子メール・クライアントをテスト中だという。報道によれば,AOLはGeckoの新版を搭載した別の製品(コード名Apollo)も開発中で,これはWindowsの脅威となるかもしれない。