米Microsoftが,2003年の新製品に関する包括的なマーケティング戦略を「iWave」と内部的に呼んでいることが明らかになった。同社は,今年各種のデスクトップおよびサーバー製品をバージョンアップする。

 デスクトップ製品では,「InfoPath 2003」(開発コード名XDocs)を新しく加えたOffice 11(開発コード名,出荷日は6月2日),Project 11 とVisio 11(いずれも開発コード名,7月遅くに出荷),「SharePoint Team Services」(Office 11と同時期に出荷)がある。また,サーバー製品では,「Exchange Server 2003」(開発コード名Titanium,出荷は6月2日),SharePoint Portal Server新版がある。同社は,iWave製品に関する数々のマーケティングおよび販売促進策を発表するまもなく予定だ。

 iWaveによって出荷する製品は基本的に同社がいうインフォメーション・ワーカー向け。これはMicrosoftの造語で,日ごろの業務の中で分散されている情報を扱う人々を指す。Officeデスクトップ製品とサーバー製品を緊密に連携させることで,包括的なソリューションを提供するのが同社の狙いだ。当然,これらの製品はWindows Server 2003とWindows XPの組み合わせで最大の機能を発揮するようになっている。

 同社はOffice 11ベータ2を2月7日までに完成させる予定。また,30日以内に公開ベータ版を配布する計画だ。Visio 11の公開ベータ版も3月早々に提供するという。Office 11の6月2日という出荷日は技術者向けセミナーTech・Ed 2003の開催日と一致している。MicrosoftはiWave製品の販売活動をそこで始めると期待される。