アップデートテクノロジーは1月31日,Windows OSやマイクロソフト製のサーバー・アプリケーション,デスクトップ・アプリケーションのアップデート(サービス・パックやセキュリティ・パッチのインストール)を管理/自動実行するツール「アップデートエキスパート Ver.5.1 日本語版」を発表した。このソフトはマイクロソフトのWebサイトに公開されたアップデート情報を探索し,必要なモジュールを複数のサーバー,パソコンに自動インストールできる。
Windowsやマイクロソフト製アプリケーションの自動アップデートを実行するには,あらかじめネットワーク上に同ソフトをインストールしたマシン「アップデートエキスパート管理コンピュータ」を1台以上設置しておく。一方,アップデートテクノロジ社内にはマイクロソフトのWebサイトを常に監視するサーバーが設置され,Windowsやマイクロソフト製アプリケーションの新規アップデート情報を随時データベースに格納している。ユーザー側にあるアップデートエキスパート管理コンピュータはこのデータベースを定期的にダウンロードし,管理者はこの情報を基にアップデート・モジュールの必要性を判断する。
管理者がアップデートの指示を出すと,アップデートエキスパート管理コンピュータはマイクロソフトのサイトからアップデート・モジュールを取得し,管理対象となるすべてのサーバーやパソコンに自動でインストールする。管理可能なコンピュータは,Windows NT 4.0以降のOSを搭載し,ハードディスクがNTFSでフォーマットされていればよい。
アップデートが可能なWindows OSは,Windows NT 4.0(Workstation/Server/Enterprise Edition),Windows 2000(Professional/Server/Advanced Server),Windows XP Professional。
アップデート可能なサーバー・アプリケーションは,Internet Information Server/Services 4.0/5.0/5.1,Exchange Server 5.5/2000,SQL Server 6.5/7.0/2000。デスクトップ・アプリケーションはOffice,Outlook,Internet Explorerなど。
アップデートエキスパートの出荷開始は2月3日。ライセンス使用料はオープンだが,市場推定価格は管理対象のコンピュータが100台の場合,初年度が26万8800円程度,次年度以降が年間7万6800円程度。開発は米St. Bernard Software。アップデートテクノロジーは,前マイクロソフト社長の成毛真氏が設立した投資/コンサルティング会社インスパイアの関連企業。