コンピュータ機器の輸入/販売を手がけるベンチマーク・ラボは,誤操作やウイルスによってハードディスクに障害が起こったとき,簡単な操作でハードディスクを初期状態に戻せるPCIカード「マジックカード」を2月1日から発売する。

 マジックカードは常にディスクへの書き込みを監視しており,OSなどがインストールされた保護対象領域でファイルが書き換えられた場合,その変更情報だけを別の領域に書き込んでおく。ディスクを復元するときは,この変更情報を元に,障害以前の初期状態にロールバックする。監視や復元処理を実行するプログラムはカード上のROMにある。

 アプリケーション・ソフトやサービス・パックのインストール,ディスクのフォーマット時は,ディスクに大量の更新がかかるため,マジックカードの機能を一時無効にしてから実行する。LAN上のマシンにこのカードを装着しておけば,ハードディスクの内容を一括して配信することも可能。

 マジックカードはPCIバスに挿すだけで使い始められる。対応OSはWindows 95以降。ハードディスクのインターフェースはIDEとSCSI,対応するファイル・システムはFAT16/FAT32/NTFSである。パーティションは最大8個まで対応する。価格はオープンで実売2万円程度。開発はイスラエルのRogev Computer。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ)