日立製作所は1月24日,セキュリティ機能と通信を充実させたモバイル向けノートPC「FLORA 210W」を発表した。重量は約950g,厚さ13.7mmの軽量・薄型タイプである。

 企業の外勤者が使うことを想定して,セキュリティやモバイル対応機能が充実している。(1)Windowsのログオンやスクリーン・セーバーの解除の際,マウス・パッド上にサインを入力すると,その筆順,筆圧,形状などを調べて認証する「手書きサイン認証」,(2)スマート・カードによる個人認証,(3)パスワードによるハードディスクのロック,(4)本体を別売のクレードルに置き外部のパソコンからUSB接続のハードディスクとして使える機能など。

 通信機能は,IEEE 802.11bの無線LANまたはDDIポケットのPHSサービスを使う「AirH" IN」を内蔵する。工場出荷時にAirH" INの電話番号を登録すること(AirH" INプレ契約)にも業界で初対応した。

 CPUは1GHzのCrusoe TM5800,10.4型の液晶ディスプレイ(1024×768ドット),インターフェースにUSB 2.0を2基備える。キー・ピッチは17mm,ストロークは1.7mm。バッテリーによる駆動時間は標準装備のもので3.1時間,大容量バッテリーを使うと9.7時間(このときの重量は1.21kg)。プリインストールOSはWindows XP Professional SP1かWindows 2000 Professional SP3を選べる。価格はメモリー256Mバイト,ハードディスク15Gバイトの基本構成で22万8000円。出荷開始は2月28日。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ)