米Sun Microsystemsと米Microsoftの代理人は1月21日に連邦地裁で,SunのJavaテクノロジをWindowsに統合する計画について話し合うことになっている。両社の計画案は全く異なるものだろう。SunはJavaテクノロジを2~3カ月以内にWindowsに実装することを求める一方,Microsoftは9カ月の猶予を求めている。ただし,Microsoftの計画は,Javaを一刻も早くWindowsに統合してJavaテクノロジに対するダメージの増大を防ぐために課せられた裁判所命令の趣旨に合致しているとは言い難い。

 両社は1月13日,非公開の場で提案書をJ. Frederick Motz判事に提出している。提案書には,MicrosoftがJavaを実装する方法や実装スケジュール,影響を受けるMicrosoft製品に関する詳細が記述されている。Sunは,Microsoftが90日以内にJavaをWindowsに追加することを判事に求めたと話す。これはMicrosoftのスタンスとは大きく異なる要求であるとしている。Microsoftの提案では,JavaをWindowsに組み込むのに9カ月の期間を要求していた,とSunは話す。「MicrosoftはJavaプラットフォームを広めなければならない義務を狭めたり,先延ばしをしようとしている」とSunは訴訟文書に記している。

 Microsoftは,この問題が連邦裁判所で取り扱われると見ているようだ。「Microsoftはこうした訴状に対して法廷で反論する」とMicrosoftのスポークスパーソンであるJim Desler氏は語る。「法廷で結んだ履行命令は非常に明確に定義されている。われわれの提案はまさにそれを実行しようとするものであると考えている」。