米Microsoftは12月17日,Windows XP用のアドオン・ソフトの新製品「Plus! Digital Media Edition(Plus! DME)」を2003年1月7日にリリース予定であることを発表した。デジタル画像や音楽,映像を扱うアプリケーション・ソフトをいくつかまとめたもの。通常のパッケージ製品のほか,Webサイトからのダウンロード販売も行う。Microsoft製品のダウンロード販売は,一般ユーザー向けの小売り製品としては初めて。Plus! DMEの価格は19.95ドルで,予約客には5ドルを割り引くキャンペーンも始めている。「Windows Media Player 9(WMP9)」や「Windows Movie Maker 2(WMM2)」も同時にリリースされる予定。

 Plus! DMEに含まれるアプリケーションは以下の通り。各ソフトの詳しいレビューは「SuperSite for Windows(英語サイト)」にまもなく公開する。

Plus! Photo Story:静止画像をズーム表示/パン表示するムービーを生成するウィザード。ズームやパンなどの効果はユーザーが任意に設定できる。表示に同期したナレーションを挿入して物語風にすることもできる。

Plus! Alarm Clock:WMP9をインストールしたPCを目覚まし時計にするソフト。

Plus! Analog Recorder:LPレコードやカセットテープなどの音源からの録音ソフト。「プチッ」という雑音や,テープに付き物のヒスノイズ(「サーッ」という雑音)を低減する機能がある。

Plus! Audio Converter:音楽データの形式を変換するツール。Windows Media Audio 9形式のデータやMP3,WAV形式のデータを相互に変換できる。複数のファイルを一括変換するときに音量のレベルをそろえて出力する機能などがある。

Plus! CD Label Maker:Windows XPと同時にリリースされたオリジナルの「Plus!」には,ごく簡単なCDラベル作成ツール「Plus! CD Label Maker」が付属していたが,Plus! DMEにはそのアップデート版が含まれる。名前は「Plus! CD Label Maker」で以前と同じ。改良点は,MP3やWMAデータを収録したCDに対応するため,トラック数が非常に多いラベルも作れるようになったこと。

Plus! Dancer:実行するとWMP9で再生している音楽のリズムに合わせてダンスを踊るキャラクタがデスクトップに登場する。最初から収録されているキャラクタは11種類。大小取り混ぜた12種類の追加キャラクタもWebサイトで公開する。キャラクタによって,ヒップホップやサルサなど異なった種類のダンスを踊るようになっているという。非常に高画質で,見た目の面白いダンサーもいる。

Plus! Party Mode:パーティを開くときにPCをジュークボックス代わりに使うようなデジタル・メディア好きの人向けソフト。簡単に言えば,WMP9のフルスクリーン表示モードの1つとして動作する。音楽データのプレイリスト以外の個人的なファイルやPCの機能へのアクセスをロックできる。ゲストブック機能なども備えている。

WMM2用の映像効果と画面切り替え効果:映像効果と画面切り替え効果が新しく50個追加されている。

Sync & Go for Pocket PC:PCとPocket PCの間で音声や映像データを同期するソフト。MSNBCなどで提供予定のWebベースのコンテンツなども自動でPocket PCに取り込める。この機能を使うと,インターネット上の音声/映像データを毎日自動でPCにダウンロードしてPocket PCに落とし込み,朝の通勤時にPocket PCで再生するといった使い方が可能になる。