米Unisysは11月18日,同社の大型PCサーバー「ES7000」がSAPの2階層SDベンチマーク・テストで,PCサーバー・ベースとしては最高の1340ユーザーを記録したと発表した。
使用したマシンは,動作周波数1GHzで3次キャッシュに3Mバイトを備えたItanium 2を16個搭載している。メイン・メモリーは64Gバイトであった。平均応答時間は1.84秒で,その総スループットは1時間当たり13万5670ダイアログ・ステップになる。テストに使用したOSはWindows .NET Server 2003 Datacenter Edition,データベース・ソフトはSQL Server 2000 Enterprise Edition(64ビット)。1340ユーザーという値は,従来の最高記録である1.6GHzのXeonを8個搭載したIBMのx440による520ユーザーの257%に相当する。
2階層SD(Sales and Distribution) は,独SAPの統合基幹業務(ERP)ソフト「SAP R/3」に含まれるオンライン・トランザクション系の販売管理アプリケーション。このSDによるベンチマークは,SAPシステム向けサーバーの代表的な性能評価指標になっている。測定方法は,システムに同時アクセスして10秒のインターバルで規定の処理を繰り返しながら平均2秒以内のレスポンスが維持,継続されるユーザー数を測定する。2階層とは,セントラル・サーバーがアプリケーション・サーバーとデータベース・サーバーの2役を担う構成を指す。