来年の春に提供する次期OfficeのOffice 11ではWindows 9x/Me/NT 4.0といった古いWindowsをサポートしない,と言うMicrosoftの決断は顧客をあわてさせた。そして,最近になって同社は公式に,Windows 2000/XPでのみ動作させることを最終決定した。今週になって,Microsoftの広報担当者は「顧客は我々にセキュリティと信頼性を求めており,私たちはそれを提供する。製品に魅力的な価値を提供するために進化し続ける必要があると確認している」と語っている。

 古いWindowsのサポートをやめるという決定はOffice 11のベータ・テスターに対し2週間前に明らかにされ,数人のテスターは懸念を表明した。しかし,Microsoftは「古いシステムに対応するにはコストと時間が必要となり,Windows 2000/XPのプラットフォームに移行することが結果的により安定的でセキュアなOffice製品を実現することになる」としている(該当ニュース)。

 多くの顧客はこの決定に不満をもらしているが,MicrosoftはOffice 11が広く採用されると信じている。製品が主たるターゲットとする中小規模のユーザーでは,すでにWindows 2000/XPに移行しているからだ。