ウェブセンス・ジャパンは10月23日,Webコンテンツ・フィルタリング・ソフトの新版「Websense Enterprise v5」を発表した。Webページ以外のプロトコルをアクセス制限の対象に加えたほか,レポーティング機能を強化した。同製品に合わせて,ネットワークの帯域を動的に制御できる「Bandwidth Optimizer」と,個々のデスクトップ・アプリケーションの利用も制限できる「Client Application Manager」の2つのアドオン製品も発表した。

 Websenseは,業務に無関係なWebサイトへのアクセスを禁止する製品。登録したURLのリストなどに基づいて,ユーザーのWebページの閲覧を規制する。これにより,不要なトラフィックを抑え帯域を確保しネットワークの効率を高められるほか,ウイルス感染の危険性を低くしたり,インターネット上のトラブルを避けられる。

 新版ではこれらWebページに加え,インスタント・メッセージングやストリーミング・メディアなど,HTTP以外のプロトコルによるアクセスを制御することも可能になった。これ以外のプロトコルにも随時対応していくという。

 顧客企業の要望が多かった,ネットワークのトラフィックのスナップ・ショットをリアルタイムに作成できる「リアルタイムアナライザー」も搭載する。これにより,ネットワークがどの従業員によって何に利用されているかが即座に把握できるようになる。

 ファイル・タイプによるアクセス制御が可能になったほか,ポリシーを複数のWebsenseサーバーへ一斉配信できる機能や,帯域や法的リスク,生産性,セキュリティなどジャンル別のレポートを作成できる機能も搭載する。

 稼働OSは,Window NT/2000,Solaris,Linuxなど。2003年の第1四半期に出荷を予定している。価格は出荷前の2003年1月に発表する模様。ウェブセンス・ジャパンによれば,Websense Enterprise v4ユーザーは無償でアップグレードできるという。

(小野 亮=日経Windowsプロ)