SAN(Storage Area Network)用スイッチ装置ベンダーのマクデータは10月21日,データ転送速度2Gビット/秒のFibre Channelに対応したスイッチ装置のハイエンド・モデル「Intrepid 6140」とミッドレンジ・モデル「Sphereon 4500」を発表した。

 Intrepid 6140は,冗長性を持たせた高可用性のスイッチ装置で,一般的に「ダイレクタ」と呼ばれる種類。稼働率は99.999%以上の実績があるという。高さ12U(1Uは約44mm)に140ポートを収容する。1台当たりのポート数としては最大級。インターフェースはFibre Channel以外にも,IBM製メインフレームのストレージ用プロトコルFICONにも対応している。一方,Sphereon 4500は,一般的にミッドレンジ向けの「ファブリック・スイッチ」と呼ばれる種類。高さ1Uで最大24ポートを収容できる。

 「Windowsプラットフォームのユーザーが,SANを利用するケースが増えている。Intrepid 6140はWindows 2000 Advanced Serverでクラスタを構築しているシステムに向いており,Sphereon 4500は比較的小規模のWindowsシステムに向いている」と米McDATAのMike Tomkyシニア・プロダクト・マーケティング・マネージャは語る。また,新技術へのアプローチとしては,「将来,ポート・カードを入れ替えることで,FCIP(Fibre Channel over TCP/IP)やiSCSI(SCSI over IP)といった新しいプロトコルや,10Gビット/秒のFibre Channelにも対応する予定だ」という。

(木下 篤芳=日経Windowsプロ)