米Microsoftは,現地時間10月15日,同社の製品に関するサポート・ライフサイクルの総合的な新方針を発表した(該当サイト)。同日から有効になり,基本的に全世界共通で適用される。サポート期間を基本的に5年間にするほか,製品のバージョンに加えサービス・パックのレベルごとなど利用実態に合わせた期間を個別に定めて公開した。これまでの方針の全面刷新といえる。

 発表された方針は,「ビジネスおよび開発用ソフトウエア」に関するものと「コンシューマ/ハードウエア/マルチメディア・ソフトウエア」に関するものの2種類がある。「ビジネスおよび開発用ソフトウエア」に関するものでは,製品の通常のサポート期間であるメイン・ストリーム・サポート・フェーズが5年間(最低),オプションで購入できる延長サポート・フェーズが2年間,サポート技術情報などが利用できるオンライン・セルフ・ヘルプ・サポートが製品発売時から最低8年間と規定されている(該当サイト)。

 同社はこの方針に基づいて,個別の製品に関する詳細なスケジュール表も公開した(該当サイト)。製品のバージョンやサービス・パックのレベルごとに異なる期間を定めているのが目を引く。例えば,Windows 2000 Server SP2のメイン・ストリーム・サポート・フェーズは2003年8月1日で終わるが,Windows 2000 Server SP3は2005年3月31日に終わるようになっている。

 これまで同社は,デスクトップ製品に関して,3年間のメイン・ストリーム・フェーズの次に,1年間の延長フェーズが始まり,その後に非サポート対象フェーズが始まるという方針を打ち出していたほか,Windows NT Server 4.0など一部サーバー製品についてやや期間が長めの同様なスケジュールを案内してきた。今回の新方針は,それらを大きく見直して適用対象製品を広げたものになる。

(干場 一彦=日経Windowsプロ)