米Microsoftが米国時間9月9日,同社の最も売れているOSであるWindows XPの修正版「Windows XP Service Pack 1(SP1)」のダウンロードを開始した。なお,今回公開されたSP1は英語版であり,日本語版の公開はまだ始まっていない。

 Windows XP SP1には,Windows Updateサイトで2001年10月から公開してきたセキュリティ問題の修正パッチのほか,同社が2002年初めから「Trustworth Computing」の名称で実施してきたコードの見直しで見付かったセキュリティ問題の修正,米国司法省との不正競争防止のために結んだ協定に基づいて搭載した機能,「XP Media Center Edition」(10月中旬に出荷)や「XP Tablet PC Edition」(11月7日に出荷)などのXPの新しいEditionで利用可能になる新機能も含んでいる。

 また,MicrosoftではWindows XP以外のユーザーに対してInternet Explorer 6のSP1を提供する予定であるが,IE 6 SP1の修正点はXP SP1に含まれている。そのためXPのユーザーは改めてIE 6 SP1を適用しなくても済む(既報)。

 Windows XPのユーザーは,Windows UpdateのサイトからSP1をダウンロードできるようになる。またこの方法が,最も高速にファイルをダウンロードできると思われる。複数のマシンにSP1を適用したいユーザーは,ファイル容量が130MBあるSP1のパッケージを,MicrosoftのWebサイトからダウンロードすればよい。また「MSDN Professional」と「MSDN Universal」の購読者は,MSDN購読者用のサイトから,SP1本体のほか,あらかじめSP1を適用したWindows XPの評価版をダウンロードできる。