マイクロソフトは8月28日,タブレットPC向けのOS「Windows XP Tablet PC Edition」日本語版の発売を米国と同じ11月7日に開始すると発表した。同日ハードウエア・メーカーからも搭載機の発表が行われる。同OSの搭載機を発売するメーカーは,6月に公表された5社にペースブレードジャパン,ビューソニックジャパン,日本エイサーが加わり合計8社となった。また,ソフトウエアの発売表明を行ったメーカーはアドビシステムズなど18社。

 販売台数に関して,同社ニューメディア&デジタルデバイス本部マーケティング部の御代茂樹部長は「持ち運び目的のウルトラ・ポータブルのノートPCが2001年に約100万台発売された。この市場をタブレットPCで約25%拡大させたい」と強気の目標を掲げている。また,同氏は「Windows XPや他のOSと同じようにタブレットPCも5社程度,各社25台程度のマシンを供与するRapid Adaptation Programを10月から予定している」と,企業への早期導入にも意欲を見せる。

 タブレットPCは,液晶パネル上を専用のペン(スタイラス)でなぞることで文字入力や操作を行う携帯型パソコン。形状はキーボードが付くノート・パソコンのような「コンバーチブル型」と,キーボードなしの「ピュアタブレット型」の2種類がある。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ)