マイクロソフトは7月29日,パソコンのレンタル製品に同社のソフトウエア製品をセットにした形で貸し出しできるようにすると発表した(該当サイト)。これは「ソフトウェアレンタルプログラム」と呼ばれ,オリックス・レンテック,昭和ハイテクレント,東京リース,横河レンタ・リースの4社に対して,レンタル・パソコンにマイクロソフトのソフトウエア製品をインストールして貸し出すことを許諾するというもの。8月1日からスタートする。適用を受けられるのは,Office Professional,Office Standard,Visio Professional,Visio Standard,FrontPageの5製品。

 これまでマイクロソフトは,ソフトウエアの著作権保護の観点から,パソコンのハードウエアとセットにしてソフトウエアをレンタルすることを禁じてきた。このため,企業ユーザーなどが,展示会や研修など短期間の使用のためにパソコンをレンタルしても,別途ソフトウエアのライセンスを購入する必要があった。しかし,レンタル・パソコンのニーズの高まりにともない,ソフトウエアを短期利用するための特別なライセンスの要望が強くなり,初めてレンタル向けのライセンスを提供することになった。

 今回のライセンス形態は,中古パソコンやリース・パソコンなどは適用外であるが,パソコンの購入形態や利用形態の多様化に合わせて,ライセンスの形態も変わっていかざるを得ないだろう。

(木下 篤芳=日経Windowsプロ)