ネットワールドは7月18日,米VMwareが開発したサーバーOS専用の仮想化ソフトの新版「VMware GSX Server 2.0」を発表した。価格はライセンスが60万8000円,CD-ROMとマニュアルからなるメディアキットが1万円。出荷開始は8月。

 VMware GSX Serverは,クライアントOS向けのVMware Workstationに比べて構築できる仮想マシン数やメモリー量が多く,リモート管理やモニタリングができる。新版の2.0では特にクラスタリングのサポートに力を入れた。同一マシン上で複数の仮想マシンがクラスタリングを行ない,ローカルにアクセスできる共有ディスクを使えるようになった。

 他にも新機能として(1)Windows .NET Serverベータ版など最新OSへの対応,(2)物理アドレス拡張(PAE)機能の対応によりホストのメモリーを最大8Gバイトに拡張,(3)COMスクリプトAPIとPerlスクリプトのサポートにより外部からの仮想マシンの制御,(4)他のVMware上の仮想環境の移植性向上,などが追加された。

 対応OSはハードウエア上で直接稼働するホストOSがWindows NT Server/2000 Server/2000 Advanced ServerとWindows .NET Web/Standard/Enterprise Serverのbeta 3,Linuxサーバー。VMware上で稼働させるゲストOSは,前記OSに加えてMS-DOS,Windows 3.1/95/98/98SE/Me/XPやLinuxの各ディストリビューションなど。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ)