米Microsoftは7月9日,大規模なモバイル・システムの実現を目指すイニシアティブ「Microsoft Mobile Workplace Initiative」を設立した(該当サイト)。このイニシアティブで,WindowsなどMicrosoftの技術を使ったPDAやブラウザフォンから,外出先からでも効率的に仕事を進められるようなシステムを簡単に構築できることを目指す。

 このイニシアティブで目指しているのは,PDAやブラウザフォンなどのモバイル・デバイスからでも会社内にいるときと同様に,インターネット/イントラネット,電子メール,予定表などを利用できるようにすること。そのために,単にワイヤレスで接続できるだけでなく,デバイスとの間(エンド・ツー・エンド)でのセキュリティ確保やシステム全体の管理やメンテナンスについても支援していく。

 まず今回のイニシアティブによる成果の第1弾として,この秋にはMobile Messagingと呼ぶソリューションの提供を計画している。このMobile Messagingでは,Pocket PCのPDAやブラウザフォンといったモバイル向けデバイスに,上記の条件を満たしながらメッセージを配信できるようにしていく。

Microsoftではインテグレータと共同でこのイニシアティブの作業を進めていくとしており,今回の発表ではまず米Accenture,米Cap Gemini Ernst & Young,米HP Servicesの3社が名乗りを上げている。

(根本 浩之=日経Windowsプロ)