マイクロソフトがこの夏に提供を予定しているWindows 2000サービス・パック3で,システムの自動更新機能を追加することが明らかになった。これによりWindows XPと同様に,Windows 2000でもマイクロソフトが「重要な更新」として公開したアップデート情報を自動的にダウンロードしシステムにインストールできるようになる。

 自動更新機能とは,Windows MeやWindows XPが実現しているシステムの自動アップデート機能のこと。マイクロソフトのWindows Updateサイトをバックグラウンドで自動的にチェックし,セキュリティ関連など「重要な更新」として新たに公開されたものがあればダウンロードしてシステムにインストールする。実際にインストールする前にはユーザーに確認を求めるが,その前のダウンロードに関しては事前に通知しないように設定できる。ダウンロードはWebアクセスなど通常のインターネット通信を実行していない合間に作業するようになっており,この設定を有効にしておけばアップデートすべき情報のダウンロードが終了し,インストール可能な状態になるまでユーザーに意識させずに自動処理できる。

 これまでのWindows 2000では「重要な更新」がある場合に通知するようには設定できたが,その場合でも改めてWindows Updateのサイトにアクセスしなければならず自動更新まではできなかった。今度のWindows 2000サービス・パック3では,この自動更新を可能にするクライアント・ソフトAuto Updateの最新版v2.2が含まれ,Windows 2000でもWindows XPと同様の自動更新が可能になる。もちろん,これまでと同様に常にWindows Updateを使って手動でシステムを更新することもできる。なお,この自動更新クライアントは6月からWindows Updateのサイトで公開されているため,サービス・パックの提供を待たずにインストールして利用することも可能である。

(根本 浩之=日経Windowsプロ)