ネットスクリーン・テクノロジーズ・ジャパンは7月3日,VPN(Virtual Private Network)とファイアウオールを組み合わせたセキュリティ・アプライアンス「NetScreen-5XT」の可用性などを向上させる機能強化を発表した。
具体的には,同製品2台を並列に接続し冗長構成ができるようになる。常に両方とも稼働させ片方にトラブルが発生しても全体としてネットワーク接続を正常な状態に保てる“アクティブ-アクティブ”方式と,通常は1台だけ稼働させトラブル発生時にもう一方に切り替える“アクティブ-パッシブ”方式の2つに対応する。これまで中上位機種でしかできなかったが,SOHOや中小規模向けのローエンド製品で可能になったのが特徴。
また,ADSL回線などでVPNを構築している場合,接続が切断されたときに自動で再接続する「ダイヤル・バックアップ」という機能を備えた。ネットワークのダウン・タイムを最小限にできる。
これらの機能強化は,NetScreen-5XTを動かす独自OS「ScreenOS」をv4.0にバージョンアップすることで実現する。出荷開始は7月末の予定。既存ユーザーは無償でアップグレードできる。