米ニューヨークで6月25~27日にかけて開催されたイベント「TECHXNY」で,米MicrosoftがOffice XPの後継製品「Office 11」を披露した。詳細はほとんど明らかにならなかったが,現時点でいくつかわかったことがある。製品出荷は2003年中ごろまでには始まるという。おそらく2003年5月になるだろう。Office 2000やOffice XPと同様に,XML(Extensible Markup Language)技術への一層の対応強化が中心になる模様だ。

 Outlookは,外観が変更される。現在のバージョンは,メッセージ一覧とプレビューが縦に配置されているが,新しいOutlookはこれらが横に並んだ形になる。つまりメッセージのプレビュー領域が縦長に表示され,紙へ印刷された文書を眺めるようなイメージになる。オンライン・ストレージ・サービスとの連携も強化する。おそらく,同社がポータル・システムなどで採用するSharePoint技術に基づいた「マイ・リモート・ドキュメント」のような形になる。

 いずれにしろ製品の出荷開始はまだ先の話。新機能はこのほかにも色々あるはずだ。今夏公開予定のベータ1でもっと詳しい内容が明らかになるだろう。