ロータスは6月18日,グループウエア・システムの次期版「Notes/Domino 6」のプレビュー版をリリースした。セキュリティやパフォーマンスを向上させたほか,企業内ポータル・サイトのような,フロントエンド・システムを構築する機能を中心に強化した。米国での出荷開始予定は2002年第3四半期。日本語版も2002年中に出荷が始まると見られる。

 サーバー・ソフトである「Domino 6」は,Webサービスや外部のリレーショナル・データベースとの連携などシステム連携機能を強化したほか,Active Directoryとの連携機能や,クライアント・モジュールの管理/自動更新機能など,システム総所有コスト(TCO)削減を意識した機能も盛り込んだ。一方,クライアント・ソフトである「Notes 6」は,Webブラウザよりリッチな企業内ポータルのフロントエンドとして,起動時に表示する「ウェルカムページ機能」の組み込みやカスタマイズ機能の強化などを行っている。ドラッグ&ドロップ操作に対応する機能を増やすなど細かな操作性の改良も施した。

 併せてロータスはサイボウズと提携し,サイボウズが開発中の大規模ユーザー向けグループ・スケジューリング・システム「ガルーン」とDomino 6とを組み合わせたソリューションを提供していくと発表した。Dominoの業務アプリケーション・プラットフォームとしての強みと,手軽なグループウエアとして普及しているサイボウズ製品群のユーザー・インターフェースとの組み合わせによる相乗効果を狙う。双方のスケジュール・データを同期させ,いずれのクライアントを使ってもスケジュールを管理できるようにするほか,Dominoベースの業務アプリケーションをガルーンのユーザー・インターフェースから利用できるようにする。

(斉藤 国博=日経Windowsプロ)