米Microsoftは,企業情報ポータルを構築するSharePoint Portal Server(SPS)の次期バージョンが備える新機能を発表した。SPSは企業内の文書データなどを一元管理して,適切なユーザーに適切な情報を提供するための文書管理やポータル機能などを提供する製品。

 次期SPSは,Webサービスを動かす実行環境である.NET Framework上で動くようになる。そのため,SPSのポータル機能や文書検索,コラボレーション機能をWebサービスとして利用できるようになる。

 この他に,検索,ユーザー属性に合わせて表示する情報のカスタマイズ,他のサーバー製品との連携機能などを強化する。他のサーバー製品との連携では,まず,企業の独立した情報システムを接続するBizTalk ServerとSPSを連携させ,アプリケーション統合を実現できるようにする。

 Webサイトのコンテンツを管理するContent Management Serverとの連携機能も搭載する。米国では,既に追加モジュールの「Content Integration Pack」で一部実現されている。これを使用することでコンテンツ管理と情報発信を効率よく処理できる。日本では,今夏にContent Integration Packをリリースする予定だ。

伊藤 康生=日経Windowsプロ