日立情報システムズは5月8日,ソフトウエアのライセンスを一元管理する「ライセンス管理システム」を発売した。マイクロソフトのシステム管理ツールであるSystems Management Server 2.0と連携動作し,SMS 2.0が収集した各マシンのハードウエア/ソフトウエア構成に関する情報を基に,稼働ソフトウエアの本数を集計したり,ライセンスの過不足をチェックしたりできる。同社は製品発表に合わせて,マイクロソフトと共同でライセンス管理ソリューションのプロモーションに当たることを明らかにした。

 ライセンス管理システムの特徴は,マイクロソフト製品の複雑なライセンス体系にも対応している点だ。マイクロソフト製品のライセンスには,マシンの数を基準にしたものやユーザー数を基準にしたもの,同時接続数を基準にしたものがある。さらにサーバー製品なら,サーバー・マシンのプロセッサ数に応じたプロセッサ・ライセンスや,サーバーに接続する端末の台数だけ必要なCAL(クライアント・アクセス・ライセンス)もある。ライセンス管理システムは,こうした多様なライセンス形態に対応した集計機能を備えるので,ライセンスの過不足を正確に把握できる。

 組織変更や人事異動に対応したライセンス管理機能も備える。異動や組織変更が起こると,管理者はしばしばライセンスの所有者と利用者を追跡できなくなるが,ライセンス管理システムは異動情報などを基にライセンスの所有者と利用者を正しく追跡できるようになる。

(渡辺 享靖=日経Windowsプロ)