マクデータ・ジャパンは4月19日,SAN向けに2Gビット/秒と高速のFibre Channel(FC)スイッチを発表した。現行普及しているFC製品はデータ転送速度が1Gビット/秒。米QLogicや米Brocadeに続いて,業界大手のスイッチ・ベンダーが2Gビット/秒に対応した製品を投入することで,高速なSAN環境の普及が加速すると思われる。

 発表したのは,大規模向けの「Intrepid 6000 シリーズ・ダイレクタ」と中規模向けの「Sphereon 3000 シリーズ・ファブリック・スイッチ」の2シリーズ。ダイレクタとは,電源,冷却,プロセッサなどを2重化し,広帯域なポートを多数備えているFC用スイッチで,稼働率99.999%といった高可用性を提供するように設計されている。

 Intrepid 6000シリーズ・ダイレクタは1ユニット64ポートを備え,ユニットを増設することで拡張できる。Sphereon 3000シリーズには1ユニット32ポートと16ポートの2種類が用意されている。

 両シリーズとも5月中旬に発売する。価格は公開されていないが,「Intrepid 6000シリーズが数千万円から,Sphereon 3000シリーズが数百万円から」(マクデータ・ジャパン)。

(小野 亮=日経Windowsプロ)