米国の大手ストレージ・ベンダーQuantumの子会社であるATLプロダクツ ジャパンは4月10日,ミッドレンジのテープ・ライブラリで最もカートリッジの収容密度が高いという製品「ATL M2500」を発表した。

 ATL M2500のきょう体は,高さ13.5U(約60cm)のラックマウント型。最大6台のテープ・ドライブと,カートリッジはDLTtapeなら最大74本,LTO Ultriumなら最大88本まで収容できる。ドライブを5台にするとDLTtape84本,LTO Ultrium100本を収容できる。これは高さ1U当たり7.4本のカートリッジを収めることになり,他社の1U当たり最大6本をしのぐという。

 ATL M2500は拡張性もあって,3台までの同製品を積層し,1台のテープ・ライブラリとして扱うことが可能である。また,同製品の下位モデルである「ATL M1500」を混在させて積層させることもできる。他にも液晶画面を大きくし,Fibre Channelのアダプタやリモート管理アダプタなどをオプションで追加するできるようにした。

 出荷開始は2002年6月上旬。テープ・ドライブを含まない価格は444万円。

(木下 篤芳=日経Windowsプロ)