コンパックコンピュータは,Windows 2000を搭載した大規模サーバーのラインアップ拡大を発表した。99.99%の稼働率を実現するWindows 2000 Datacenter Server対応の機種としてラックマウント型のDLシリーズで最上位に当たるCompaq ProLiant DL760を追加した。さらに,Itaniumを搭載したProLiant DL590/64上で利用できる64ビット版Windowsも同時に発表している。

 Windows 2000 Datacenter Serverは,メインフレームやハイエンドUNIXマシンに対抗するためにマイクロソフトが提供している戦略商品。8~32個のプロセッサ,最大64Gバイトのメモリー,最大4ノードのクラスタといった拡張性の高さを提供するだけでなく,ベンダーと共同でのテストや専用サポート・センターの設置などで24時間×365日のサポートと99.9%以上の稼働率を保証している。

 コンパックでは,これまでDatacenter Server対応のサーバーとしてProLiant 8500のみしか提供していなかったが,今回新たにProLiant DL760も追加した。新たに購入するユーザーだけでなく,既にProLiant DL760を使っているユーザーがアップグレードすることも可能にする。このアップグレードに利用するインストール・キットは4月下旬から600万円で提供する。

 今回の対応機種拡大に合わせて「コンパック データセンター ソリューション ラボ」も設置する。このラボでは,今回対応機種となったDL760やファイバ・チャネル・ストレージのStorageWorks MA8000,負荷をシミュレートするその他のサーバー群やクライアント群を用意し,ユーザーがベンチマークなどの事前テストを実施できるようにする。

 また,64ビットのItaniumを搭載したProLiant DL590/64向けに「Windows Advanced Server, Limited Edition 1.1日本語版」(110万円)を提供することも同時に発表した。これにより,最大64Gバイトまでの大規模メモリーが取り扱えるようになる。この新OSを購入したユーザーには,「Windows .NET Enterprise Server」が登場した際に,アップグレード・キットを無償で提供する。

(根本 浩之=日経Windowsプロ)