マイクロソフトは,4月15日から「ダイアログナビ」と呼ぶ新しいオンライン・サポート・サービスを開始する(該当サイト,記事執筆時点は未開設)。あいまいな質問をしても回答を絞り込む返答をするなど,対話形式で必要な情報を探し出せるようにするのが特徴。サポート技術情報をはじめとする,これまでのオンライン・サポートよりも幅広いユーザーが簡単に使えることを目指す。

 ダイアログナビは,マイクロソフトが大学との協力関係を強化するUniversity Programの一環として,昨年の5月から東京大学の黒橋研究室と共同開発してきたもの。話し言葉検索のログやサポート・エンジニアの経験から作った対話技術と,構文解析/重要関連文抽出/形態素解析といった自然言語処理技術を組み合わせている。

 これにより,例えば「エラーが発生した」といったあいまいな情報を入力しても,「エラーはいつ発生しますか?」「OSは何ですか?」といった情報を絞り込むための質問を,適切な情報を探り当てるまで繰り返す。利用者側が一覧表示された選択肢の中から該当するものを選んでいけば,最終的に入力した条件に対する正答率が高い順番に複数の情報が表示される。

 検索対象には従来のサポート情報だけでなく,約7000語の単語帳,WindowsとOfficeのヘルプ情報,その他マイクロソフトのWeb情報も含める。そのため,「行を追加したい」「ダイヤルアップ接続って何?」といった質問に対しても回答を表示することができる。

(根本 浩之=日経Windowsプロ)