コンピュータ・アソシエイツは3月19日,企業情報ポータルを構築するソフトの新版「CleverPath Portal 3.51 日本語版」を4月1日に出荷すると発表した。同社が従来販売していた「Jasmine ii Portal 3.02」の後継製品に当たり,製品名が変更されたもの。今回のバージョンアップでは,検索機能やユーザー認証機能を強化した。

 企業情報ポータルは,社内で管理しているファイルやインターネット上のWebコンテンツから,必要な情報を1つのWebページにまとめて,ユーザーのWebブラウザに表示するシステム。同製品の第1の特徴は,共有ファイルを検索するのに複数の検索エンジンが使えるようになったこと。標準では米Autonomyの検索エンジンを使用していて,この他に別途,米Verityや米Converaの検索エンジンを組み込むことができ,一度に複数の検索エンジンを同時に利用できるようになる。

 もう1つの特徴は,ポータルにログオンするのに,従来からActive DirectoryなどLDAP(Lightweight Directory
Access Protocol)を使った認証はできていたが,今回NTドメインのユーザー認証機能も利用できるようになった。そのため,NTドメインにログオンしているユーザーは,改めてポータルにログオンする必要がなくなる。また,NTドメインのユーザー・アカウントとポータルのユーザーを一元管理できるので,ユーザー管理の手間を省ける。

 この他に,WAP(Wireless Application Protocol)対応の携帯端末を使ってポータルにアクセスする機能を備えている。携帯端末向けのコンテンツを作成するテンプレートも用意する。ただし,携帯端末の諸機能は,5月に追加される予定。

 稼働OSは,Windows NT/2000 Server,Solaris。価格は112万5000円から。

伊藤 康生=日経Windowsプロ