マイクロソフトは,.NET戦略の基盤となる開発実行環境「.NET Framework」からODBCインタフェース経由でデータベースにアクセスするためのコンポーネント「ODBC .NET Data Provider」の日本語版を3月上旬に提供する予定だ。同コンポーネントは,.NET Frameworkのアドオンで,マイクロソフトのWebサイトから無償でダウンロードできるようになる見込み。

 .NET Frameworkでは,データベースにアクセスするとき,複数のインターフェースが選べる。ただし,OLE DBでアクセスするためのコンポーネントやDBのネイティブ・インターフェースでアクセスするためのコンポーネントは開発環境Visual Studio .NETに含まれているが,ODBCでアクセスするコンポーネントが含まれていなかった。ODBCは比較的実績があり,複数のデータベースに対応できるインターフェースなのでニーズは高いと思われる。

 既に英語版は提供済みでMicrosoftのWebサイト(該当サイト)からダウンロードできる。英語版はMicrosoft SQL ODBC Driver,Microsoft ODBC Driver for Oracle,Microsoft Jet ODBC Driverで検証が行われているという。

(干場 一彦=日経Windowsプロ)