米MicrosoftがWindows製品の開発者やテスターに課しているセキュリティ向上プログラムが徐々に成果を上げている。とりわけ,Windows XPのバグ修正や今後出荷されるWindows .NET Serverで効果を出しそうだ。同社によれば,この努力はまじめなもので,製品コードを書く方法を恒久的に変えるものだという。

 MicrosoftのSecure Windows Initiative担当プログラム・マネージャのMichael Howard氏によると「開発作業の管理担当者であるプログラム・マネージャは,ある機能をユーザーの90%が使わなければ,その機能を初期設定にオンにするもっと良い理由を述べなければならなくなっている」という。

 ただし,厳格なセキュリティ対策のため,開発には時間がかかっている。Windows XP用のセキュリティ・パッチは「Service Pack 1」という形でまとまる予定だが,現在遅れている。Windows .NET Serverは,2002年後半に出荷がずれ込んだ模様だ。