シマンテックは1月31日,MicrosoftのグループウエアExchange 2000用のウイルス対策ソフト「Symantec AntiVirus/Filtering 3.0 for Microsoft Exchange」を発表した(該当サイト)。新版では,コンテンツ・フィルタリング機能が追加されたほか,複数台のExchangeサーバーを一括して管理するためのコンソールが付属している。2月18日より出荷を開始する。

 新版の目玉機能の1つが「コンテンツ・フィルタリング」だ。従来のウイルス対策機能とは別に,メールの件名や本文をスキャンして,不適切なメールの送受信をシャットアウトできる。例えば,企業機密やわいせつな表現(キーワード)が記述されたメールを検知すると,管理者に通知したり,メール本文を削除したりできる。チェックするキーワードは随時追加できるほか,利用ニーズの高いキーワードについては付属の辞書に登録されている。

 加えて新版には,複数のExchangeサーバーを管理するためのコンソールが付属している。これにより,ウイルス定義ファイルの一括更新や,複数サーバーの設定内容を1つの画面上で変更できるようになった。旧版では,Webブラウザを利用して各サーバーごとに個別に管理していた。

 同製品は,2000年末に出荷を開始した「Norton AntiVirus 2.1 for Microsoft Exchange」(NAV for Exchange)の後継製品。NAV for Exchangeは,同時期に発売を開始したExchange 2000に対応済みだったが,Exchange 2000 Service Pack 1(SP1)以降に未対応だった。新版では,同SP1/SP2に対応している。同社は,法人向け製品に「Symantec」ブランドを,コンシューマ向け製品に「Norton」ブランドを付与するようブランド戦略の変更を進めている。これに伴いExchange向けウイルス対策ソフトも,バージョンアップを機に製品名を変更した形だ。

 価格はクライアントの台数によって異なる。例えば25~99クライアントの場合は,1台あたり3950円。100~249クライアントでは3090円。サーバーの台数には依存しない。

(菅井 光浩=日経Windowsプロ)