米MicrosoftのBill Gates会長は1月15日,セキュリティ重視に同社の戦略を転換することを4万人の全社員に向けて電子メールで伝えた。全製品について,新機能の追加よりもセキュリティやプライバシの実現を優先すると強調している。

 最近,同社の製品は,セキュリティとプライバシの問題について非難されている。Gates会長は,新しい目標を「信頼されるコンピューティング」に置き, 最高の優先度で実現するとしている。

 「これは,我々の仕事の中でこれまで以上に重要になった。もし我々がこれを行わなかったら,ほかにどんなすごい仕事をやったとしても台無しになる。新機能を追加するか,セキュリティ問題を解決するかの選択を迫られた場合は,セキュリティの方を選択する必要がある。我々の製品は出荷段階で安全であるべきだ」

 同社では,従業員の報酬とボーナスを製品のセキュリティとまもなく関係づける予定だ。Gates会長がいかに真剣であるかはこれで明らかだろう。Gates氏のメール全文を別途掲載する(該当サイト)。