米Microsoftは1月9日,米Sonic SolutionsのDVDオーサリング技術に関するライセンスを取得した。恐らく次世代Windows「Longhorn」(開発コード名)に搭載すると思われる。MicrosoftによるとSonicのオーサリング・ソフトのシェアは40%に上るという。

 Windows XPでは音楽CDの書き込みと,DVD-RAM形式によるDVDデータのレコーディングをサポートしている。一方,Sonicのソフトウエアはより多くのDVD-R,DVD-RW,DVD+RWドライブで動画を作るのに利用されている。Longhornが出荷される2003年中ごろまでには,DVD動画のオーサリングはいま以上に普及しているはずだ。

 Sonic SolutionsのBob Doris社長によると,SonicのAuthorScriptはDVDオーサリング製品の基礎を成す技術である。MicrosoftがSonicの技術を選んだことで,将来DVD記録ができるPCのほとんどにこの技術がバンドルされることになるだろう,と語った。

 Microsoftは,どのような形でWindowsにSonicのソフトウエアが統合されるかといった質問に対する返答を断わったが,同社はまずWindows Movie Maker(WMM)にDVDオーサリング機能を取り込むようなアップグレードをするだろう。ただし,Longhornを出荷するまで,WMMのアップグレードの計画はない。一方,Microsoftは,Windows Media Player(WMP)のような他のメディア・コンポーネントが2002年遅くメジャー・アップグレードするのに便乗することは否定している。マイクロソフトはWindows XPにCD書き込み機能を搭載するに当たってRoxioのEasy CD Creatorを使った。もし,Microsoftが再び同じ方法を採るなら,LonghornのDVDオーサリング・ツールは恐らくベーシックなもので,ユーザーがフル機能を備えたSonic製品にアップグレードしたがるようなものになるだろう。