マイクロソフトは,Windows XPマシンに格納したデータ・ファイルが,再インストール,修復やアップグレードにより失われる場合があることをサポート技術情報で報告した。影響を受けるのは,「All Users」フォルダに格納したデータや,「Default User」フォルダに格納した設定情報。

 サポート技術情報の記事(該当サイト)によると,このトラブルが出るのは,OEMベンダーがWindows XPをプリインストールして出荷するマシン。Windows XP CD-ROMを用いてWindows XPを再インストールする,CD-ROMから起動して修復インストールを行う,プリインストールされたXP Home EditionをXP Professionalにアップグレードするなどの操作によって発生するという。

 OEMベンダー向けには既にこの問題を解決する修正モジュールが配布されているという。サポート技術情報の別の記事(該当サイト)には「undo_guimode.txt」というファイルを消す回避策も紹介されている。ただし,失ったデータを回復する方法はバックアップからの復元という一般的なものになる。

(干場 一彦=日経Windowsプロ)