Windows NT/2000のセキュリティ問題に関する「NTBugTraq」というメーリング・リストの管理者であり,セキュリティ関連ソリューションを提供する米TruSecure社に勤めるRuss Cooper氏は,悪意のある電子メールによってTrojan horsesやNimdaなどのウイルス/ワームが伝染することを回避するツール「NoHTML」をリリースした。

 このツールは,Outlook 2000とOutlook 2002用のアドオン・ソフトである。ウイルスやワームの“運び屋”となりやすいHTMLベースの電子メール・メッセージを,リッチ・テキスト・フォーマット(RTF)か単純なテキスト形式に変換してくれる。テキスト形式に変換されれば,メッセージに張り付けられていたファイルが自動的に実行されることはない。

 Cooper氏によれば,NoHTMLはOutlookクライアントのメッセージ選択動作と連携して動作するという。ユーザーがあるメッセージを選択したとき,NoHTMLがメッセージ内にHTMLが含まれているかどうかを判断する。もし含まれているなら,Outlookに内蔵されているメッセージ形式の変換機能を使って,メッセージをRTFかテキスト形式に変換する。

 NoHTMLは小さなDLLファイル(7906バイト)であり,NTBugTraqのWebサイト(該当サイト)から無料でダウンロードできる。