マイクロソフトは11月27日,Exchange 2000 ServerおよびSharePoint Portal Server 2001向けのワークフロー構築ツール「稟議(りんぎ)アプリケーション テンプレート」をリリースした。設計ツールはウイザード形式になっており,各種申請フォームの承認プロセスや文書の回覧など,Webベースの稟議ワークフロー・アプリケーションを簡単に構築できるようにした。文書交換のプラットフォームとしてExchange Serverのエンジンを利用しており,ユーザーをExchange Serverと同じActive Directoryで一元管理できる。

 Microsoft Officeで作成した文書をワークフローのひな形として利用でき,文書に含まれる情報に応じてフローを変化させたり,印影の画像を使って紙の申請フォームと似たイメージで承認ステータスを表現するなどの処理も可能。申請の差し戻しや多数決による承認など複雑なワークフローも視覚的な操作だけで設計できるという。

 ソフトウエアはWebサイトに公開されている(該当サイト)。チュートリアルを含め無償でダウンロードできるが,ユーザー・サポートは提供されない。

(斉藤 国博=日経Windowsプロ)