インフォマティクスは11月16日,XML(Extensible Markup Language)対応の企業情報交換(EIX)システム構築ソフトの最新版InStranet 2.0(米InStranet社製)を発売した(該当サイト)。企業内/企業間,企業と顧客の間で交換される情報をXML形式で収集・蓄積・分析するWebサイトを短期間で構築できる。これまでほとんど構造化されていなかった報告書,提案書,メモなどのドキュメントをXML形式に変換することで,収集した情報(コンテンツ)の多次元的な分析が可能になる。

 InStranet 2.0は,多次元構成のXMLデータベースを内蔵し,従来なら電子メールやファクシミリなどで交換されているような膨大なコミュニケーション情報やドキュメントを蓄積する。これらの情報を収集するために,XMLデータベースに対応した業務別Webページ(アプリケーション)を作成するツールを備える。IT関連知識のないエンドユーザーでも,簡単にWebページを作成できるインターフェースを用意した。

 エンドユーザーは情報やドキュメントに付与された属性を基に,例えば文書タイプ別,部署別,製品別といった多次元のマトリクスで情報を検索したり,情報の内容を分析したりできる。一般的なキーワード検索と比べて,目的とする情報を見つけ出すまでの絞込み作業時間が大幅に削減されるという。各種の情報に対するアクセス・コントロールは,多次元のマトリクスなどに応じて設定可能だ。

 InStranet 2.0は企業間のワークフロー機能などを搭載し,パートナ企業とのコラボレーションも支援する。ある業務において協業している企業間で,同一のコミュニケーション手段(InStranetで作成したWebページ)によるワークフロー機能や情報のトラッキング機能を提供する。

(渡辺 享靖=日経Windowsプロ)