米Microsoftが,いよいよ次世代デスクトップOSであるWindows XPのパッケージを発売した。製品発売に合わせ,米国ではWindows Update Webサイトなどに,新しいデバイス・ドライバや各種拡張機能がリリースされている。

 Windows Updateサイトでは「Designed for Windows」ロゴに対応した多数のデバイス・ドライバが提供されている。同サイトにアクセスすると自動的にシステムをスキャンして,アップデートされたドライバを表示する。

 Windows XPと互換性のあるアプリケーションとしては40強が追加された。Windows XPにはアップグレード・インストールなどを行うと互換性のないアプリケーションなどを一覧表示する機能がある。Webサイトにアクセスすることでこの互換性チェック用のリストを最新のものにアップデートできる。

 ビデオ編集ソフト「Windows Movie Maker」は1.2にアップデートできる。新しくDVDクオリティのムービーを効率よく圧縮するようになった。また,Windows Media Video 8フォーマットをサポートする。

 Microsoftは,PowerToyという無償提供のツールもアップデートした。Windows XP対応PowerToysはMicrosoftのWebサイト(該当サイト)からダウンロードできる。ユーザーの簡易切り替えを簡単な操作で実現する「スーパー・ファースト・ユーザー・スイッチャ」,グラフ計算機の「PowerToy計算機」,起動中のアプリケーションをビジュアルに切り替える「Alt-Tabリプレースメント」,4つのデスクトップ・ビューを簡単に切り替える「仮想デスクトップ・マネージャ」,バッチで画像ファイルをリサイズする「フォト・リサイズ」,Windows XPのきめ細かい設定変更ができる「TweakUI」,コマンド・ラインの使い勝手を上げる「コマンド・ウインドウ・オン・フォルダ」,CD-ROMやWeb用のスライド・ショーを作成する「スライド・ショー・ジェネレータおよびHTMLスライド・ショー・ジェネレータ」,タスク・バーの中に現れるスクリーン拡大ツール「タスク・バー拡大鏡」,定期的に写真を撮りWebサイトにセーブするWebカムのアプリケーション「タイマーショット」がある。

 既に報道されているようにインターネットでリアルタイムにメッセージを交換するソフトの新版「Windows Messenger 4.5」も無償ダウンロードが可能になっている。新しいグルーピング機能などで使い勝手が向上しているほか,.NET AlertsやPCから電話をかける機能に対応している。MicrosoftのWebサイトからダウンロードできる。

 また,CyberlinkとInterVideoが,Windows XP用Windows Media Playerに対してMP3とDVDのアドオン・パックを提供することが告知された。それぞれ,MP3のエンコードとDVDの再生機能を提供する。RaviscentとMediamaticsもまもなくMP3とDVDのアドオンの提供を開始するという。詳しい情報がMicrosoftのWebサイト(該当サイト)に上がっている。