マイクロソフトは,11月16日に始まる次期デスクトップOS「Windows XP」の発売に間に合うよう,セットアップ用起動ディスク作成ツールの提供を予定していることを明らかにした。Windows XPには標準でフロッピから起動してOSをセットアップする機能がなく,CD-ROMブートが可能なマシンでなければ新規導入が難しくなっている。

 Windows XPをパッケージのCD-ROMから導入するには,CD-ROMブートが可能なマシンを利用する方法と既にOSが稼働しているマシンに対してアップグレード・インストールをかける方法などがある。アップグレードするときにはWindows XPと互換性のないソフトウエアなどを削除する必要があるなど面倒である。ディスクをフォーマットしてクリーン・インストールしたい場合も多い。

 しかし,CD-ROMブートができないマシンの場合,クリーン・インストールは標準で用意されている方法では不可能である。Windows 98などの起動フロッピでインストール先ディスクをフォーマットなどした後に,再度その起動フロッピでCD-ROMドライブを認識させ,そこからCDのi386フォルダ内にあるWINNT.EXEを起動するなどの方法を実行することになる。提供が予定されているツールを使うとこうした作業が効率化する起動ディスクが作成できることが期待される。

補足:セットアップ起動フロッピ作成ツールがダウンロード可能になりました。「無償ダウンロード」のコーナー(該当サイト)にあります。「オペレーティングシステム」としてWindows XPを指定して検索すると出てきます。Windows XP Home Edition用(該当サイト)とWindows XP Professional用(該当サイト)がそれぞれあります。

(干場 一彦=日経Windowsプロ)