マイクロソフトは,同社が実施している「マイクロソフト認定技術資格制度(MCP)」の条項を改訂し,これまで採ってきた「MCP資格の有効期限」を撤廃した。代わりに,各資格名にOSやアプリケーションのバージョン名を併記する方式に変更した。2001年10月現在,有効なMCP資格を持っている資格者全員に適用される。

 今回の制度改定は,異なるバージョンのOSやアプリケーションが比較的長期間にわたって混在する現状のシステムを踏まえたものだ。

 例えば,これまで「MCSE(マイクロソフト認定システムエンジニア)」という名で呼ばれていた資格は,今後「MCSE on Microsoft Windows 2000」となる。資格は無期限となり,資格を維持するために定期的な試験は不要となる。

 一方,Windows 2000の次バージョンであるWindows .NETが登場するタイミングで,新たなMCSE資格「MCSE on Microsoft Windows .NET」ができる予定だ。ユーザーは,新たな資格の必要性を判断し,受験するかどうかを決めればよい。

 改訂内容の詳細については,マイクロソフトのWebサイト(該当サイト)で公開されている。

(菅井 光浩=日経Windowsプロ)