米EMCは10月9日,Computer Associates,Network Associates(McAfee),Symantec,Trend Microのウイルス対策ソフト・ベンダー4社とそれぞれ提携し,同社のNAS(Network Attached Storage)製品「Celerra File Server」を検疫できる専用のウイルス対策ソフトを発表した。利用するには別途ウイルス対策サーバーが必要になる。NASへの書き込みが発生すると,ウイルス対策ソフトがインストールされているサーバーにデータがいったん送られ,検疫してからNASへ保存される仕組み。書き込みをリアルタイムにモニターして,水際で防いでいるため,より完全なウイルス対策を施すことができる。

 一方,大手NASベンダーの日本ネットワーク・アプライアンスの製品にも専用ウイルス対策ソフトが登場した。トレンドマイクロは10月10日,日本ネットワーク・アプライアンスのNAS製品「NetAppファイラー」に対応したウイルス対策ソフト「ServerProtect for Network Appliance filers」を発表,11月より出荷開始する。基本的な仕組みは同じで,ウイルス対策ソフトをインストールしたサーバーが必要。

(木下 篤芳=日経Windowsプロ)