無線LAN機器ベンダー大手の米Proximは米国時間の10月8日,最大データ伝送速度が100Mビット/秒の無線LANシステム「FastWireless Networking kit」を発表した。CardBus対応のPCカード(TypeII)2枚からなる。アクセス・ポイントの出荷は2001年11月の予定。現状では2枚の無線LANカード間でデータを伝送するアドホック通信で利用する。

 本製品は次世代の無線LAN規格である「IEEE802.11a」が基となっている。同802.11aは最大54Mビット/秒のデータ伝送を可能にする規格。Proximは独自技術である「2x」方式を用いることで,規格上限の約2倍にあたる伝送速度を実現した。

 FastWireless Networking kitの価格は449ドル。PCカード単体は249ドル。日本法人のプロキシムによると,国内では11月後半に発表できるよう準備を進めているという。

(菅井 光浩=日経Windows 2000)