トレンドマイクロは,ロータス ドミノ用ウイルス対策ソフトの新版「InterScan for Lotus Notes ver.2.51」の発売を10月2日に開始した。ウイルス検出・駆除の基本機能では検出スピードの向上を図ったほか,新機能として電子メール・フィルタリングを追加した。ノーツ・データベース内ウイルス駆除のほか,ウイルスに感染したメール添付ファイルがドミノ・サーバに届く前に検出するなどが可能になっている。標準希望小売価格は29万8000円(1サーバー,50アカウント・ライセンス含む)から。

 検索処理のスピード向上は,メモリー上でウイルス検索を実行することで実現した。従来は,ウイルス感染の恐れのある添付ファイルの検索をハードディスク上で行っていたという。

 電子メール・フィルタリングは,メールの送信者,件名,ドメイン,時刻,サイズ,添付ファイルの種類,暗号化などの条件でメールを配信する/しないを決める。ウイルス対策機能の定義ファイル作成が間に合っていない場合でも,ウイルスを含むメールの件名が「I Love you」など特定のものならブロックが可能という。また,特定のドメインからメールを禁止することで,迷惑メールの一括拒否などが可能だ。

 このほか,Microsoft Office文書のマクロ削除などの機能がある。動作環境のOSは,Windows NT 4.0 Service Pack 3以上またはWindows 2000。ロータス ドミノは,R4.6.1以上。Solaris版,AIX版,AS/400版を現在開発中だ。複数サーバーへ導入したり,50アカウント以上のライセンスを購入するユーザー向けには,別途ライセンスを用意する。

(干場 一彦=日経Windowsプロ)