マイクロソフトは,Webブラウザの新版「Internet Explorer 6日本語版」の提供を開始した。Web上でのプライバシを保護する技術の採用,JScriptやVBScriptスクリプトの機能強化などが特徴。ただし,Windows NT 4.0とWindows 2000に導入する場合,それぞれで異なる注意点がある。IE6のReadme.txtファイルに詳しく書かれている。

 IE6を導入したNT 4.0に,NT 4.0 Service Pack 6aを再インストールする場合は,IE6のコンポーネントをインストールし直す必要がある。コントロール・パネルの[アプリケーションの追加と削除]で[Internet Explorerを修復する]を実行するとこれが行われる。

 一方,Windows 2000ではこれまでのIEと同様に,標準および完全インストールを実行できず,最小限のインストールになる。IE6をインストールしたWindows 2000にはService Packを再導入してはならない。IEがアンインストールできなくなるという。いずれもWindows 2000が備えるWindowsファイル保護機能のため。

 このほか,全OS用IE6について,HTMLコンテンツの見え方が以前のバージョンのIEと異なることがあるとしている。「大きな互換性問題の原因となる変更の多くは,HTMLの特定の<!DOCTYPE>宣言」にあるという。一度テスト・マシンに導入して検証してから本格的に利用するのが賢明だ。

 Readme.txtは,IE6をインストールするとProgram Files\Internet Explorerフォルダの中に作成される。過去の例から見て,サポート技術情報でも同じものが公開されると思われる。

(干場 一彦=日経Windows 2000)