Windows XPに搭載される違法コピー防止技術「Windowsプロダクト・アクティベーション(WPA)」が,製品版でさらに緩やかに適用されることが明らかになった。ユーザーは,Windows XPマシンのハードウエア構成をより自由に変更できるようになる。

 例えば,Windows XPプリインストール・マシンでは,PCのBIOSしか検出せず,ユーザーはPCのほとんどのパーツを交換してもアクティベーションが不要になる。マザー・ボードを交換した際も同じPCメーカーから供給を受ければ,アクティベーションは不要だ。

 既存のPCにWindows XPを導入する場合も同様に制限が緩和された。これまでは最大4つのデバイスを変更しても再アクティベーションが不要になるとされていたが,製品版ではNICがあるマシンでは,6つまでデバイスを交換しても再アクティベーションが不要になる。

 プロダクト・アクティベーションは,ソフトウエアを導入したマシンのハードウエア構成をライセンス情報とともにマイクロソフトのデータベースに登録することで,別のマシンで不正にライセンスが利用されることを防ぐ技術。登録時にもらうキーでアクティベート処理をしないと一定期間後にその製品は使用できなくなる。ライセンス管理が厳密になる半面,ハードウエア構成を頻繁に変更するユーザーからは,パーツを交換した後,再びアクティベーションが必要になる点が面倒と懸念されていた。