マイクロソフトは,Windows Meのシステム復元機能に重大なバグがあることを明らかにした。Windows Meユーザーは,問題が発現する9月8日までに修正ファイルを適用する必要がある。

 Windows Meには,予期せぬソフトウエア障害が起こったときのために,システムが正常に動作していた特定の日時(復元ポイント)を指定して,システム・ファイルをその時点の状態に復元する機能がある。復元ポイントは一定の条件にしたがってWindows Meが定期的に作成してくれる。

 しかし,2001年9月9日以降に作成された復元ポイントを選択してシステムを復元しようとすると,システムの再起動後に「復元は失敗しました」というエラー・メッセージが表示され,復元プロセスが異常終了する。原因は,復元ポイント・ファイルの名前を自動算出する際に使用されるアルゴリズムが,2001年9月8日を過ぎると正常に動作しなくなるためである。マイクロソフトは,この問題に対する修正ファイルをWindows Updateで提供している。また,この問題に関するサポート技術情報サイト(該当サイト)から修正ファイル(290700usam.exe)をダウンロードすることもできる。ただし,この修正ファイルを適用すると,適用前に作成された復元ポイントが使用できなくなる点には注意が必要だ。

(渡辺 享靖=日経Windows 2000)