Microsoftは様々な非難を浴びて,Windows XPにバンドルする製品やサービスをオプションに変更しているが,その代わりに新しいサービスを同社のWindows Updateサイトで追加できるようにする予定だ。追加できるソフトは,チャット・ソフトのWindows Messengerの最新版。これに使う技術として,ユーザーにカレンダなどの内容を通知する.NET Alertsサービスと,インターネットで容易にユーザーとコンタクトできるようにする.NET Rendezvous(ランデブ)サービスも追加される。

 「.NET Rendezvousサービスはユーザー間のリアルタイム・コミュニケーションを実現する。Windows XPでWindows Messengerを使う場合には,Hailstorm Passport認証とRendezvousサービスも使う」とMicrosoftの副社長であるJim Allchin氏がeWeek誌に語った。.NET Rendezvousサービスは,Windows Messenger最新版の一部になっており,ユーザー同士がインターネットを通じて視覚的に接続できるようになる。例えば,ユーザーが企業内のヘルプ・デスクや友人に,パソコンの設定方法で不明な点を聞くときなどに使える。相談を受けた人はユーザーのコンピュータに接続し,トラブルを解決することができる。

 Windows Messengerで他に変更された点は,様々なコンテンツやアラートを表示するタブを追加する。これらのタブはすでに現行のMSN Messengerに含まれているもの。Hailstormと.NET Alertsサービスを普及促進のための重要な部分だ。MicrosoftはMSN Messengerの新バージョンも同時にリリースする予定だ。これではWindows Messengerユーザーと音声によるチャットができるようになる。

 これらのアップデートはまだ開発中であり,今月に予定されているWindows XPのRTM(Release to Manufacturing)には間に合わない。10月末にはWindows Updateサイトでダウンロードできるようになるだろう。