マイクロソフトは7月31日,Windows NT 4.0のセキュリティを高めるための修正モジュール群「Windows NT Version 4.0 日本語版セキュリティロールアップパッケージ(SRP)」のダウンロード・サイトを公開した(該当サイト)。

 Windows NT 4.0 SRPは,上記のWebサイトからのダウンロードのみで無償提供される。Windows NT 4.0 Service Pack 6a(SP6a)のリリース以降に提供されたセキュリティ関連の修正モジュールを含み,SP6aを導入済みの環境に一括して適用できる。マイクロソフトの発表によれば,7月31日から提供開始する予定だったが,現在はダウンロード開始を延期している。今週中に提供を開始するという。

 Windows NT 4.0 SRPを適用できるのは,Windows NT Server 4.0,Windows NT Server,Enterprise Edition 4.0,Windows NT Workstation version 4.0の3種類。Windows NT Server 4.0, Terminal Server Editionには適用できない。Terminal Server Edition向けの修正モジュール群の提供時期は未定だ。SRPには,システムに影響を与える修正や管理者の処置を必要とする修正は含まれていないので,これらは別途適用する必要がある。

 マイクロソフトは当初,セキュリティ関連以外の修正モジュールも含む修正モジュール群をWindows NT 4.0 Service Pack7(SP7)として提供する予定だったが,今年4月に提供中止を明らかにしていた。今回発表したWindows NT 4.0 SRPは,SP7の代わりとしてセキュリティの修正に特化して提供されるものである。

(森重 和春=日経Windows 2000)