Microsoftは,USB(Universal Serial Bus) 2.0の最初のベータ・ドライバをWindows 2000/XPユーザー向けに提供開始したと発表した。USB 2.0は,従来のUSB周辺機器と互換性を保ちながら,バンド幅を現在の11Mビット/秒から400Mビット/秒に大きく拡大する通信仕様だ。
高速化されたUSB 2.0は,高性能のハードディスクやCD-RWのようなストレージ機器に向く。また,ビデオ会議が可能なカメラや,高詳細のスキャナといったハードウエアも利用できるようになる。MicrosoftはWindows 95で初めてPCメーカー向けにUSBのサポートを提供し,Windows 98で本格的に利用されるようになった。
MicrosoftのUSB 2.0サポートに関してはこれまで誤った報道がされてきた。同社がWindows XPにはドライバを搭載しないと認めたとき,主要な報道機関は新しい技術の普及を妨げるとしてMicrosoftをこぞって批判した。
しかしMicrosoftは,はじめからUSB 2.0をサポートするつもりだった。Windows XPへの搭載を妨げる要素は,時期の問題だけだったのである。当初はドライバの効果的なテストをするために十分なUSB 2.0のデバイスがなかった。Microsoftは,USB 2.0の製品ラインが成熟してくれば,ドライバをWindows XP(及びWindows 2000)向けに,無償ダウンロードによって提供する。今回の提供はその第一弾である。
USB 2.0のベータ・ドライバは現在,Windows XPのユーザー向けにはWindows Updateを通じて提供されている。Windows 2000向けのUSB 2.0のベータ・ドライバは,間もなくすべてのUSB 2.0のベータ・メンバーに提供される見込みだ。USBのWebサイトで,USB 2.0のベータ・メンバーになることができる。